私は、過去に東証プライム市場の営業職として勤めていましたが、鬱で休職しその後退職しました。
「今の仕事向いているのかな…」と何度も考えて、そのたびにインターネットで転職情報を調べると、
「おすすめは〇〇エージェント」とか
「△△エージェントは優良!」とか
安易にエージェントを利用するよう勧めてくるサイトが山ほど出てきます。
2018年頃、軽い気持ちで2社ほど利用してみたら、1社で非常に不快な経験をしました。
今日は、自分への戒めとして体験談を書きたいと思います。
大手転職エージェントでの嫌な体験談…
決して転職エージェントを批判する内容でないことをご承知ください。
多くのウェブサイトが「アフィリエイト(広告収入)」で転職エージェトを紹介しています。
その理由は単純、アフィリエイト報酬がめっちゃ良いので、こうした紹介サイトが乱立しているのです。
中には、本当に転職希望者のことを考えて、実務経験を交えて優良なエージェントを紹介している方もいらっしゃいます。
しかし、悪徳転職エージェント会社にも素晴らしいエージェントが、優良エージェント会社でも嫌なエージェントがいるのも事実です…。
「案件ぽいこの会社はやめといたほうがいい!」と結論付けるのは早計かな、と思います。
私だったら次こうして見極めよう…とポイントを整理しました。
- 希望する職種や業界をフル無視してくる
- 職務経歴書の添削が雑
- 何がなんでも転職させようとしてくる
- 耳障りのいい言葉を並べてくる(あなたならできる!とか今話題!とか…)
- なんとなく、という意識につけこんでくる
これからご紹介する私の体験談をぜひお読みいただき、反面教師にしていただけたら幸いです。
転職エージェントとの面談
エージェントと対面
「いい会社あるかな~」くらいの軽い気持ちで登録し、利用してみることにしました。
大阪駅にある立派なビルの中に、その会社さんはありました。
受付を済ませ会社の中に進んでいくと、10個くらいはある個別ブースに通され、
しばらくすると、目がギンギンのお兄さんがやってきました。以下、目ギンと略します。
目ギンも転職でエージェント会社に来たらしく、夢を熱く語ってくれ(いらない)、
そのあと、私の転職理由や希望職種の話を聞いてくれました。
ただ、私は当時、営業事務や広報・購買といったバックオフィス系の職種を希望していました。
ん~。ろかさんは営業だから、営業のほうが転職しやすいから営業中心で探しましょ!
…いや、希望職種はフル無視かい。
この時点で目ギンのゴリ押しが強く、「じゃあ営業職も追加するが、『メインは』バックオフィス系でお願いします」と何度か押し問答し、その日は終了しました。
ここからは、メールで送られてくる求人情報を見て面接を受けていくことになるのですが…
あれ?営業職しかこない。話聞いてた?
最初バックオフィス系のものをメインでと、あれだけお願いしたにもかかわらず、送られてくる求人は全て営業職だったのです。
しばらくすると電話がかかってきました。
ろかさ~ん!今送りましたよ。どうですか?
まずはどれか一社でも受けましょ!勢いが大事です!
…いや、話聞いてた?私、営業職だけ希望なんて一つも言ってないんやが。
ただ、何もしないのも申し訳ないと思い、情報だけ聞いてみることにしました。
そこは、フィンテック市場に参入しようとする、今ではかなり名の知られた企業でした(以下、M社)。
ネックだったのは、契約社員であること、新規開拓がメインで、ルート営業しか経験のない私には
経験が足りないように思えたのです。
ノルマや、再雇用・正社員登用はどのようになっているの?とか、質問したら…
直近で合同面接があるので、そこで聞きましょう!練習で受けてもらって構いません!受かってから後で断ることも問題ないです!
言ったぞその言葉。私は忘れません。
しかし「まずはM社に確認してください。話はそれからです」と伝えると、行動派の目ギンは次の日には確認してくれ、結果を電話で報告してくれました。
あまり気乗りはしませんでしたが、「まあ、一度面接しておくのも今後の経験になるかな」と思い、その合同面接に行くことにしました。
面接当日
悪い会社ではなかったが…
面接は、その転職エージェントの個別ブースで行われました。他のブースでは2名ほどすでに面接していました。
M社の人事・総務担当の方と話をし、簡単に転職希望理由を話した後、今後のフィンテック市場参入の計画とか、競合他社との戦略の差別化方法とか、ターゲット層とか、採用面接に全く関係ないことを興味本位で質問しました。
会社のビジョンを非常に大切にされていて、個人の意見と会社の意見、両方の答えをいただくことができ、大変満足した会になりました。
「これから伸びる分野でもあるし、M社は悪くないかもしれへん」
ただ、私の希望はあくまでバックオフィス系。できれば正社員で働きたい意思が強かったので、この結果はダメだろうと思っていたのです。しかし…
「合格ですよ~!」
なんとその翌日、目ギンから合格したとの連絡がきたのです。
ほぼ関係ない話しかしてなかったのになあ…と怪しんでいると、目ギンは矢継ぎ早にこう切り出しました。以下、ほぼ言葉通りです。
もしかして今営業かけられてる?
その時の私は戸惑いました。だって受かると全く思っていなかったから。
心地よい言葉に惑わされ、「こんなチャンスないんじゃないか」と感じる一方、
5日間待ってもらえるとの返答だったので、その日の電話は終了しました。
そして嫌な経験をすることに
お断りするも…
エージェントとのやり取りや会社のことを夫に相談した結果、お断りすることになりました。
翌日、目ギンから電話が来たのです。
申し訳ありませんが今回はお断りさせてください。M社のビジョンや事業は悪くないと思いますが、最初の条件とずれていますし、正社員希望なので、他にも受けてみたいのです。
いや、でも今伸びている企業ですよ。契約社員でも、成果を出してどんどん転職すればいいと思うんです!
おっしゃることは理解できます。ただ、以前に「合格した後で入社可否を決めて問題ない」とおっしゃってましたよね。検討した結果、今回はお断りしようと思ったんです。
なかなか募集しないところですよ。本当にいいんですか?もうチャンスないですよ?
申し訳ないんですが、お断わりでお願いします。他の企業の募集も見てみたいし、今回は練習で受けて構わないとのことでしたので…
そんな生半可な気持ちで受けないでくださいよ。じゃあ、転職やめたら?
目ギン、突然の逆ギレ。
ここから、目ギンは転職エージェントの利用休止を勧めてきました。
私も、当初軽い気持ちで利用し始めたこともあり、あまりいい印象も無かったため、そのまま休止手続きを進めてもらいました。
別の大手エージェントにも登録
求人情報になんと…
先のエージェントの利用手続きが終わったころ、もう一つの大手エージェントに登録していたので、初回の面談に行きました。
そこでも先の1社と同じように希望条件を伝えると、営業を含めた幅広い職種の求人を紹介してもらえました。
紹介してもらった求人票の中に、なんと、M社の求人があるではありませんか。しかも、面接候補日程は複数あり、採用人数大幅増強中!の文字。
先の1社ではカモがネギしょって来たな、って思われたんでしょう。私は少し落ち込みましたが、当初の目的は達成しました。
今の私にはこのくらいの市場価値しか無いみたい。一旦転職活動は保留にして、今の会社でもう少し頑張ってみよう。
せっかく色々紹介してくださったので、申し訳ない気持ちでしたが、保留にしたいなんて言ったら、またキレられるんじゃないか…と思って恐る恐る連絡すると、
大丈夫ですよ。一旦今の会社で頑張って、もう一度活動される方も多いので。手続き進めておきますね。また、ご縁があったら一緒に頑張りましょうね。
めっちゃええ人やったわ。
結局は人の相性かもしれない。でも…
大手エージェント会社の中のサンプル数1のなので、全てを語ることはできません。
ただ、エージェントも一人の営業。営業は会社の顔ですから、一人の対応で会社の印象を変えてしまうわけです。
一方で、厳しいノルマを課されて、何がなんでも転職させたい、という担当者の気持ちもわかります。
正直言うと、最初の1社のような担当者には二度と当たりたくないです。
その後、転職エージェントを使わず転職したのですが、その話はまた記事にしようと思います。
兎にも角にも、自分の意思表示が足りなかったことは反省点です。
次にエージェントを利用する時は、合わないと感じたら担当者を変えてもらいます。
以上、ろかでした。Adios!
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