(2024年8月24日に更新しました)
3月は新生活の準備と同時に、免許を取りに教習所に通い始める方々が多くなりますね。
免許が取れたらすぐにバイクに乗りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
早速バイクを買いに行こうかな〜♪
という方、ちょっと待った!
納車日をいつにするかで、1年分の税金を節税できるかもしれません!
早く乗りたいのに〜!
でも、1年分も変わるなら気になるかも。
今回は、つい見過ごされがちなバイクの税金についてお話します。
4月納車がいい?バイクにかかる税金のはなし
バイク取得時にかかる税金は2種類
バイクを買う時、取得する時には、主に2つの税金がかかります。
- 軽自動車税
- 重量税
いずれも地方税(都道府県に納める税金)で、市役所・陸運局が情報を管理しています。
排気量によって金額が異なりますが、このうち取得日が関わるのは軽自動車税です。
軽自動車税
軽自動車税は、1年間バイクを所有していると発生する税金です。
日本の税制では、二輪は軽自動車に区別され、その中で原付(一種・二種)、軽二輪、小型自動車と分かれていきます。
登録日と納車日
バイクが自分の手元に引き渡される日のことを「納車日」と言い、「このバイクの所有者は自分です」と役所へ申請し、受理された日を「登録日」と言います。
そのため、厳密には納車日と登録日は異なります。
この登録日が軽自動車税節税のカギとなります。
軽自動車税の金額
税額は、90cc以下、125cc以下、126cc~250cc以下、250cc超の4段階で変わります。
上記の金額は1年分の金額で、日割りや月割りの計算はされません。
また、納税通知書は、4月1日時点で所有していた人へ5月頃に送られます。
例えば9月1日に購入・納車した人の場合だと、
翌年4月1日まで実質6カ月しか保有していないのに、1年分の税金を納める必要があります。
つまり、3月中にバイクを取得しようと思っている人は、1か月も経過していないのに1年分の税金を払うことになるのです。
これを逆手に取ると、4月2日以降に登録、納車日を設定すると、ほぼ1年分軽自動車税を払わなくてよくなるのです。
そのお金でおいしいご飯とか楽しめるって考えればオトクだね。
もし日程の余裕があれば、早く自分のバイクを手に入れたい気持ちをぐっとこらえて、登録日と納車日は4月2日~4月末までに設定することをおすすめします。
念のため、ショップで購入する際は「登録日は4月2日以降でお願いします」と伝えておくとベストですね。
売却の時も気を付けたい
4月1日時点の所有者に納税義務があるということは、売却するタイミングにも影響があります。
ずっと売ろうと思っていたのに、タイミングを逃して4月1日以降に売却、登録を抹消したら、本来払わなくても良かった税金を払うことになってしまいます。
そのため、売却のタイミングは2月~3月がお得だと言えるでしょう。
・日割りや月割りは無く、1年分の税金を支払う
・4月2日~4月30日の間でバイクが登録されたら、ほぼ1年分の節税になる
重量税
重量税は、排気量と新規登録から経過した年数によって変化する税金です。
バイクの購入時に納める必要があり、排気量によって支払うタイミングや金額が異なります。
購入するバイクがどのくらいの年齢なのか?によって費用が変わるんです。
新規登録から経過した年数
新規登録から経過した年数というのが、重量税にとって非常に重要になります。
ポイントは、「新車か中古車か」という視点。
新車であれば、工場で生産されて間もないため未登録=経過0年です。
一方、中古車は誰かが新車時に登録した年を0年として、そのバイクが廃車されない限り年数が経過していきます。
つまり、あなたが初めて手にしたバイクが1990年代で新車登録されていれば、登録後30年以上経過しているため年2,500円×2年=5,000円の重量税になるのです。
古くても大事に乗るのはいいことだけど
税金が高くなっちゃうのは嫌だな。
旧車乗りにはせちがらい税制だよなあ…
重量税の金額
ここでは自家用車を前提として話を進めます。
車検のない250cc以下のバイクは、購入時に一括で4,900円を払う必要があります。
言い換えれば、所有し続けても以降の重量税は発生しないということです。
一方、250cc超は車検(継続検査)のたびに2年分の納税が必要です。
つまり、中古で車検切れのバイクを買う時は、新車時と同じく2年分の納税が必要なので注意してください。
廃車手続きをすれば税金は不要
でも大切な愛車は売りたくない、手元に置いておきたい!という方は、廃車手続きをすれば税金は不要です。
その場合、ナンバーを返還しなくてはならないので
もちろん公道は走れなくなってしまいますが、サーキットや私有地での走行は可能です。
ハイエースなどで現地まで運べば、まだまだバイクを楽しむことができます。
乗らなくてもいいという方は、大切な思い出のバイクをお家に飾っておくのも一つの手段ですね。
ただしメンテナンスはこまめに行いましょう。
・250cc以下のバイクは購入時一括で4,900円、以降の納税はない
・250cc超は車検ごとに2年分の納税が必要
まとめ
バイク購入時に軽視されがちな税金ですが、バイクを維持していくのに欠かせない出費です。
バイクを買う時、所有している時、売る時にも大切なので、覚えておいて損はないと思います。
かしこく節約して、充実したツーリングライフを送りましょう☆
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