2025年4月から原付免許で125ccのバイクに乗れるようになるという法改正が行われる見通しです。
どんなところが変わるの?
今回は原付免許で乗れるバイクについて、改正内容と注意点について取り上げます。
参考資料:二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会 報告書(案)令和5年12月
結論:排気量が大きくなるだけであまり変わらない
125ccとはいえ、パワーや制限は今の原付と同じです。
現在の原付との変更点を解説していきます。
背景
新しい排ガス規制へ対応するため、各メーカーが国に要望していたことが背景とされています。
バイクのマフラーには排ガスを浄化するための「触媒」と呼ばれる部品が使われています。
ガスケットとも呼ばれているね。
これがないと排気ガス中に含まれている有毒ガスがそのまま大気中に排出されてしまい、大気が汚染されてしまいます。
しかし有毒ガスを浄化するためにはその触媒が300℃になる必要があります。
今の原付ではその温度に達するまで時間がかかり、新しい排ガス規制に対応することが難しいんです。
そして開発資金を回収できる採算が取れず、原付の製造・販売が続けられない状態になりました。
125ccになると短時間で300℃になるので、新しい規制に対応できるようになります。
ホンダは50ccの原付を製造終了すると発表していたね。
変わるタイミング・内容は?
タイミング
2024年9月1日時点では、2025年4月とされていて
具体的に何日とまでは決まっていません。
内容
最高出力を4.0kWに制御した総排気量50cc超125cc以下のバイクを原付免許で運転できるようになります。
あれ?
125CCなら何でもいいってわけじゃないんだ…!
次で詳しく説明するね!
注意点
今販売されている125CCは乗れない
出力制御がされていない125ccのバイクは、小型限定以上の普通二輪免許が必要です!
125ccならなんでも乗れるわけではないので注意しましょう!
四輪車の準中型みたいな感じかな?
速度制限は30km/hのまま
現行の原付きと同じく速度制限は時速30kmです。
制御されていない125ccは車と同じ法定速度で走れますが、125ccだからといって速度をオーバーしてしまうと違反になりますので注意しましょう。
二段階右折もそのまま
片側3車線の交差点や二段階右折の標識がある交差点では、引き続き二段階右折をしなければなりません。
二人乗りもできない
排気量が上がったからと行って、二人乗りはできません。
ちょっとイキりたい学生の皆さん、絶対やめてくださいね。
ちょっと重くなる
若干車体の重さがアップするとのこと。
今の原付の軽さに慣れている方は押し引きがしにくくなるかもしれません。
ただ走ったときの安定性はアップするようなので、取り回しに慣れれば気にならないと思います。
まとめ:125ccになってもあまり変わらない
今の原付から劇的に良くなった!とは言いにくい気がするなあ…
確かに乗れる排気量が上がっても変わらない部分が多く、メリットを感じづらいかもしれません。
変わる可能性はありますが、もしこれじゃ満足できない…となった方はぜひ小型自動二輪以上の免許を取得してくださいね!
当ブログでは初めてバイクに乗るという方のために、125ccからステップアップすることをオススメしています!
詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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